リフォームにはどのくらいの費用がかかるの?部位別で相場をチェック

未分類

家屋の老朽化にともない、そろそろリフォームを考えようかなと思ったとき、やはり第一に気になるのは費用面、という方も少なくないでしょう。

解体工事が必要となる「建替え」に比べたら安く抑えられそうだけれど、それにしても具体的にどんな工事にどれだけの予算を考えておいたらいいのか…と悩んだら、この記事がお役に立つはずです。

リフォームの予算の考え方

目的を明確にする

リフォームにかかる一般的な費用相場は、約10~2,000万円ともいわれています。これだけ開きがあるのは、リフォームの目的が家屋の状態や所有者の希望箇所によって大きく異なるからです。

トイレのみ、台所のみといった部分的なもの、それも1か所や2か所という軽微な工事であれば、それこそ数万~数十万円で収まるものもありますし、スケルトンリフォームといって骨組み以外のすべての部分を撤去するような大規模な工事であれば、建替えとあまり変わらないほどの予算を考えておく必要もあるほどです。

まずはどこにどのような不満があるのか、今すぐリフォームすべきものなのか、リフォーム後にどのように生活が変わるのか具体的に思い描き、リフォームの「目的」をはっきりさせることで、予算を絞っていくことが可能であり、まずやっておくべきことでもあるでしょう。

工事以外にかかる費用も把握

設計費用

設備を替えるだけの簡単なリフォームではなく、間取りを変えるなどの大規模リフォームの場合には、実際の工事費用とは別で設計費用がかかることがあります。

行き違いのないように、見積などの際にあらかじめ確認しておくようにしましょう。

仮住まい代・トランクルーム代など

こちらも、大規模なリフォームであれば施工中その家屋にすむことはできないので、仮住まいを用意する必要が出てきます。

そうすると仮住まいにかかる費用(家賃や光熱費、その他諸費用)や、「本宅から仮住まいへ」「仮住まいから本宅へ」という2回の引越し代もかかることになり、比較的大きな金額になってしまうでしょう。

また、小規模なリフォームでも場合によっては家具など室内にあるものを移動させる必要が出てくるため、家の中にそのスペースがなければトランクルームなどのレンタル料や、そこまでの運搬料がかかる可能性があるでしょう。

実際の工事費用だけではなく、こうした観点からの出費も頭に入れておかなければいけないですね。

日頃から費用の積立を意識しておく

家屋は当然のことながら、年々老朽化していくものです。最初は新築でも、10年20年と経っていくうちに設備の調子が悪くなったり、外壁など外から見える部分が劣化・破損していったりするものでしょう。

しかも、経年劣化は一部分だけが著しいわけではなく、どこかが気になるといずれ近いうちにあそこも、ここも…となるものです。

だからこそ戸建の場合は特に、いざというときにまとまったリフォーム費用が用意できない、とならないように、日頃から修繕のための積立を行っておくことが重要になります。

それは大規模なリフォームであっても、部分的なリフォームであってもいえることです。

リフォームの費用相場

部分リフォームの場合

キッチン

50~150万円が目安です。システムキッチンの入替は規模が大きめですが、100万円以内に収まることが多いでしょう。レイアウトやグレードによっての差異が出てくるところです。

洗面所

20~40万円が目安です。洗面化粧台の交換がメインとなりますが、機能やグレードを抑えることで節約が可能な箇所でもあります。

浴室

50~120万円が目安です。こちらも浴槽の材質やグレードによって金額に差があります。浴室全体を断熱仕様にすると、追い焚きなどにかかる光熱費節約になりますが、その分工事費用は高めになります。

トイレ

10~50万円が目安です。洋式便器から洋式便器への交換であれば、グレードにこだわらなければ比較的安価で可能ですが、和式便器から洋式便器への交換やトイレのスペース・空間自体の変更を加える場合は高めになります。

リビング

30~300万円が目安です。金額の開きは、たとえばクロスや床の張替えのみの小規模リフォームから間取り変更を含む大規模なものまでさまざまだからです。

外壁

60~150万円が目安です。外壁の面積によるのももちろんですが、材料や塗料のグレードによって金額に差が出ます。耐久性が高い・断熱性が高いものを選ぶと、将来性も踏まえたトータルコストで見ると安上がりになるという見方もあります。

屋根

50~150万円が目安です。こちらも屋根の面積、塗料の種類が金額の開きの理由ですが、「葺き替え」といって既存の屋根をすべて取り払って新しいものに替えたり、上から新しいものをかぶせたりという工法の場合、高価格帯になります。

外構・エクステリア

50~90万円が目安です。外構とは、アプローチなどの玄関まわり・塀・門扉など家のまわりの部分すべてのことで、ほかの部分に比べるとひとつひとつは比較的安価です。

全面リフォームの場合

全面リフォーム、フルリフォームには、骨組み以外をすべて取り払って一新するスケルトンリフォームのように大規模な工事になるものがほとんどです。

費用額は部分リフォーム以上にまちまちですが、300~2,000万円が目安になるでしょう。

耐震性や断熱性を上げたり、間取りの一新でバリアフリー化したり、いろいろな要素を詰め込むとその分高額になります。

この場合は、建替えとフルリフォームでどちらの方が自分に合っているかを見極めることも重要になりますね。

(建替えとリフォームの比較記事のURLを貼る)

リフォームの費用を安く抑える方法

設備や材料のグレードを落とす

部分リフォームを希望する場合は、設備の老朽化が理由であることがほとんどでしょう。そもそも故障してしまった、故障までいかなくても傷んでいる、機能に不満があるという理由で新しいものに替えたい、という理由からリフォームを希望するものですよね。

この場合、特にこだわりがなければリフォーム後の設備は必ずしも最新のものでなくてもいいわけです。業者から勧められるままのものではなく、自分の希望に合う最低限のグレードのものでかまわないのであれば、それを選ぶことで安く抑えることができるでしょう。

外壁なども同様で、断熱性や防音性といった具体的な機能に希望がある際にはそれを通しつつも、見た目などにこだわりがなければ、そこも最低限のものを選ぶことが可能になりますね。

まとめて頼む

水回りのリフォームをするなら、トイレも台所も洗面所もお風呂場もいっぺんに。外壁を直すなら屋根も一緒に修繕、というようにある程度まとめてリフォームを行うことで、費用を安く抑えられることもあります。

たとえば外壁と屋根の例で見ると、「足場を組む」という工程での材料費や人件費を考えたとき、一気にやってしまった方が手間がかからず、結果的に費用も安上がりになるということが起きるからです。

今すぐでなくても特別困りはしないけれど、数年のうちに必ずここも直さなければいけないだろう、という箇所が少しでも考えられるのであれば、このようにまとめて工事を行うことで費用がどう変わるか、まずは業者に相談してみるといいですね。

まとめ

一口にリフォームといっても、設備だけを替える・間取りを少しいじるといった部分リフォームから、骨組み以外のすべてを新しくしてしまうフルリフォームまで、規模はさまざまです。

まずリフォームの目的と将来図を明確にし、それにしたがって必要なリフォームのやり方を検討して、上手に予算を考えていきましょう。

タイトルとURLをコピーしました